和装コーディネーターを志したきっかけを教えてください。
小学校低学年のときに、いとこの結婚式で介添さんの姿を見て、和装に携わる仕事がしたいと思いました。幸せそうなお二人を細やかにサポートするその姿がとても輝いて見えたんです。その後、地元の専門学校にてブライダルを学び、結婚式場の衣裳室で10年近く働きましたが、30歳になり、自分が本当にやりたいことはなにか、もっと成長するにはどうしたらいいかを考え、Hatsuko Endoの採用試験を受けることにしました。ブライダル雑誌で見かけるHatsuko Endoの着物やヘア&メイクがいつも素敵で、ずっと憧れていたんです。憧れの会社で働くことで自分自身もステップアップできるのではないかと考えました。
Hatsuko Endoで働く魅力とは?
Hatsuko Endoのきものさろんで取り扱っているのは、一流の織匠や染織家とともに創り上げた最高級の着物です。柄行きや色合い、豪華で精巧な織りなど、職人の技や真心がこもった本物の花嫁衣裳をお客様にご提案できることに誇りを感じます。親子二代、三代にわたって花嫁支度をさせていただくお客様も多く、100年という歴史の重みも感じますね。お客様は「Hatsuko Endoなら」と期待を抱いていらっしゃるのでプレッシャーも大きいですが、そのぶんやりがいも感じられます。また、スタッフもベテランが多く、衣裳に関する知識の豊富さ、きめ細やかな仕事ぶりに毎日刺激を受けています。迷ったり困ったりしているとさりげなく声をかけ、サポートしてくれるので、とても心強いです。

和装とドレスのコーディネートには、どのような違いがありますか?
和装の場合、フィット感は着付けによって調整できますのでドレスほど厳密ではありませんが、背の高さや肌の色、お顔立ちによってお似合いになる柄や色合いが異なります。そのあたりの見極めがとても大切ですね。また、挙式当日をイメージしてご試着できるよう、合わせる帯や髪飾りの色みなども含めてアドバイスさせていただきます。お客様の理想通りの和装になるよう、ヘア&メイクや着付けスタッフとの連携も欠かせません。
お仕事をする際、心がけていることはありますか?
心を込めて創り上げた衣裳なので、柄の意味や織りについて丁寧に説明し、その魅力をきちんとお伝えできるように心がけています。お客様も「着物の奥深さが分かると衣裳選びが楽しくなる」と仰ってくださるので、より分かりやすくご説明できるように、通勤時間などに着物に関する資料を読み込んで勉強しています。また、ご提案が一方的なものにならないよう、おひとりおひとりと丁寧に会話をすることも大切にしています。お好みやご予算をお伺いし、ご試着の際の表情を読み取り、その方が最も輝くような一着を見つけられるようお手伝いさせていただいています。

和装コーディネーターの醍醐味とは?
お手紙やお電話で「この着物にして本当によかったです」「当日みんなにきれいだと言ってもらえました」というお言葉をいただくと、とてもうれしいです。挙式をきっかけに着物への興味を深められるお客様も多く、「また木村さんにお世話になりたいです」と仰ってくださる方も。お子様の七五三や入学・卒業式、成人式、結婚式と生涯にわたってお付き合いが続けられると思うと夢が膨らみます。婚礼を通じて、少しでも多くの方に着物の魅力を知っていただけたらうれしいですね。それが日本の伝統を受け継いでいくことにも繋がりますから。
今後の目標を教えてください。
Hatsuko Endoの奥深い和装の世界を今後さらに追求し、極めていけたらと思います。先輩方のように思いやりと気配りに満ちた接客を目指していきたいです。

木村 千明 | Kimura Chiaki
職種: ブライダル衣裳(和装コーディネーター)
所属: ハツコ エンドウ ウェディングス銀座店 きものさろん
経歴: 山形県出身。専門学校ブライダルビジネス科を卒業。地元で式場スタッフとして勤務した後、2013年キャリア採用にて株式会社 ハツコ エンドウ ウェディングス入社。